【掲載は許可を頂いてます】

先日学生さんが見学に来たときに質問を頂いた

機械を動かすのが一番難しいですかと

まぁそれよりも「調色」という技術が一番

難しいと語った えっ色ってインクであるや

ないですかと 簡単やないですかーと

いやいやお客様 デザイナーさんの提示してきた色を

その通りにインクの会社にお願いしてると

莫大なコストがかかる

デザイナーさんからの校了のプリントアウト

調色をして完成した作品

大手企業様のコーポレートとかかなりシビアな

色の場合は別注でインクをインクの会社に発注

して製作してもらうけどそれをすべてにしていく

コストがかかるなので「調色」というテクニック

が必要になってくる

色を見てその色を自分で作るという技術

違う色と違う色を混ぜ合わせてその色

にするテクニック

実はこれが一番難しい職人技やと思う

印刷の版は色ごとにパズルのようになる

たくさんのインク缶の中から自分で考えて選ぶ

まぁ単純に言うと紫という色は赤と青を合わせる

とできるがそんな単純なものでなく青寄りの

紫や赤よりの紫とかインクの配合で微妙に寄せれる

のですが反対に微妙に離れる

場合もあるのです またお客様とやり取りするのは

私の場合はほとんどオンラインでの打ち合わせ

(全国相手)なので実際の画面の色とインクの誤差が

生じたりします

パソコン関係の方が明るく感じたりします

なのでその部分もお客様の許容範囲に寄せるという

技術が必須となってはきます

また何度も印刷機の色を替えていると残りインク

という事が起こりどれだけインクを洗浄しても

以前のインクの余韻が残り機械を回していると徐々

に表れてくるのですだから印刷の順番は薄いインク

から濃いインクへという順番なのです

少しでも残インクの影響を受けないように配慮

するということです

色々な印刷のテクニックはあるが10年程やはり

調色の技術にはかかるとは思う

街中の色々な色を見ていつもあの色はこれとこれ

という風に頭の中で分解のトレーニングを欠かさない

でも一度習得すると体に染み込むので忘れることはないと思う

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